ブラック企業からも無事脱出が決まり、福岡の滞在期間も残り数日となった年末のある日のこと。

福岡出身の大学の同期2名が年末の休みで東京から帰省するとのことで、3人で飲みに行くことになりました。

1人はある大手企業で、もう1人は大学院に進学しそれぞれ頑張っていました。

学生時代の話に花を咲かせ、それぞれの大学を卒業して1年目の苦労を労っていました。

福岡には有名な中州という夜の華やかな街があります。

当時20代前半でエネルギーのあり余っていたぼくたちは、数件飲み歩いた後、華やかな中州の街へと繰り出しました。

しかしぼくを含め、学生時代全然遊んでこなかった3人。

華やかな夜の街へ繰り出してみてもどこへ行けばいいのか、何をすればいいのか全くわかりません。

ネギを背負ったカモ3人組が中州の街を歩き回り、当然キャッチという肉食獣の皆さまの格好の餌食となりました。

ついていくのが怖いので基本断っていたのですが、ある爽やかなお兄さんが「特別に1人4,000円でいいですよ。どうですか？」とのこと。

無知のカモネギ3人集は、その一言に「マジっすか。安いっすねー。」とカモ丸出しの発言。

そしてそんな言葉に踊らされ見事入店。

ちなみにご察しの通りいかがわしいお店です。

3人それぞれ分散し、それぞれに女の子が付きました。

会話もそこそこにしていると、オプションが女の子から提示されました。

〇〇するには〇千円。〇〇するには〇千円（内容は自粛）といったように、細かく設定されているのです。

いかがわしいお店にも関わらず、4,000円というのは会話だけの基本料でした。

その先へ進むには1つ1つにオプション料を払わなければならないのです。

「いやウソでしょ！？完全に騙されたー。中州恐ろしい・・・」

内心ブチギレ寸前でしたが、別のボルテージも上がっていたぼくは自分でも意外な言葉を口にしました。

「お金払うんでお願いします」

男というのはなんて愚かな生き物なんだと自分の身をもって痛感いたしました。

しかし何とか比較的初期段階で心のブレーキが働き、ぼくの被害額は8,000円程度で済みました。

お店を出ると2人がまだ出てきません。

しばらく待っていると、この世の終わりのような顔をしたカモネギ2名がお店から出てきました。

曰く2人とも20,000円程使ってしまったとのこと（どこまでの行為を行ったかは不明）

特に大学院生の友人は学生であまりお金がないため、もう1人の友人にお金を借りてオプショナルツアーに参加してしまったご様子。

彼がお店を出てきて言った最初の一言「オレほんま最低や・・・」との言葉に男の愚かさと夜の街の闇を感じました。

そんな2人に帰りにアイスをおごり、慰めあってぼくらの再会は終了しました。

今では楽しい思い出話の1つです。

キャッチには気を付けましょう。

今日も素晴らしい1日を。

たきまなぶでした。